最後の櫛職人 松山鐵男の話

 私の祖父、故松山鐵男は浜松で代々黄楊櫛を作る「浜松櫛」の三代目であり、最後の櫛職人と言われていました。かの白洲正子さんも著書「日本のたくみ」等で紹介しており、櫛の歯を挽く音をさざ波に例えています。
 また古い櫛や出土品の櫛の復元複製に情熱を傾けました。
最後の櫛職人 松山鐵男の話

「黄楊の櫛-それは私たちの祖先が千数百年前から慣れ親しんできた装身具であった。この頃はプラスティックに変わってしまったが、黄楊のやわらかな感触を知るものにとっては味気ない。同じ黄楊でも機械で大量生産したものと手で作った櫛の間には雲泥の相違がある。」

                                    白洲正子著「日本のたくみ」より





三代目松山鐵男の技術と思いは、四代目松山順一へ受け継がれています。


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この記事へのコメント
映像見た。
お爺さん本当に凄い人だな。
Posted by トミヤマ at 2013年03月03日 22:13
ね。
使えばすぐ分かるよね。
Posted by ワカナ at 2013年03月09日 20:13
オーナーに メール のつもりです。
イスノキの材料は まだ残っていませんか?(>_<)
Posted by ニシダハルミ at 2017年02月06日 23:12
ニシダ ハルミ 様

コメントありがとうございます

もうイスノキの材料は残っておりません

が、小国神社御神木の櫛はイスノキです。

こちらは現在通販でも販売しております。


「小國神社御神木の櫛」

http://colorcity22.hamazo.tv/e5192059.html
Posted by マツ@むぎわら戦士マツ@むぎわら戦士 at 2017年02月11日 21:02
お爺様の作品は購入された方のブログでも拝見しました。とても美しく洗練された無駄のない作品ですね。いつお亡くなりになられたのかは知りませんが、お爺様の作品は沢山の人々とともに歩んでいかれるのでしょう。胸が熱くなりました。
Posted by エイトマン at 2017年12月28日 18:35
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