浜松櫛をお買い上げいただいたお客様の感想

マツ@むぎわら戦士

2014年03月13日 22:00

浜松櫛をお買い上げいただいたお客様の感想です。

以下

一陽来福仮住間「カリスマ」な毎日徒然見聞録
  
     からの抜粋です。

http://plaza.rakuten.co.jp/ichiyouraifuku/diary/201403030000/



☆初節句に何を贈ろうか☆
そう思って、昨年末からいろいろ検討していました。
長女に贈る品をあれこれ考えていました。

条件をあげました。

☆維持管理の負担にならないような品。
☆長期間できれば一生使える品。
☆健やかな成長を願える品。

ということで、日本の伝統工芸品である木櫛に辿りつきました。

理由です。
☆櫛は日常品として使える。高額でも、毎日使用回数が頻繁だとお手頃になってくる。
(価格÷使用頻度 であれば、高価でもお手頃だと思っています)
☆国産柘植であれば、一生ものだといわれる。
☆古事記によれば、櫛は黄泉の怪物を払った、魔除けの品であると記される。
(古代において、頻繁に沐浴・洗髪ができないため、櫛を使って髪を梳るのは禊ぎの一種とされていた。)
☆三貴神の一柱、スサノオ命の妻である、クシナダ姫命の逸話があり、女性自身の身代わりとする品でもある。
☆神社の授与品で、櫛を御守や根付も存在する。
(出雲・熊野大社、京都嵯峨・御髪神社、
相模・六所神社、東京・赤坂氷川神社、東京・羽田神社など)
☆神道の思想・一霊四魂のうち「奇魂・くしたま」は「観察力、分析力、理解力などから構成される知性」の機能をもつ。
「奇=櫛=くし」と充てられる資料もあり、「櫛」のつく神社名が存在する。

ということを知りました。
(最後の3つ☆はほとんどコジツケに近いかもしれません。)

古代では、魔除けの神聖な呪物の意味が強く、
近代になって、「櫛」が「苦死・くし」に通じるいう説がでてきた、
ということがわかりました。

櫛という日用品に、神道や民俗など様々な歴史を感じました。

さて、早速、櫛の販売を調べると、お取り扱いのある職人さん、いわゆる匠とよばれる方々、
京都の老舗、関東圏の御方、木曾の御方、和泉の御方、中部の御方、鹿児島の御方など、
それはそれはたくさんおられます。さすが伝統工芸を受け継ぐ方々ばかりです。

それから、全般的に工芸品、匠や職人のお手製なので、お値段も高価です。

調べるほどに「神妙霊妙な気持ちと感謝の気持ち」を櫛に託したいな~~と欲がでてまいりました。

さらに、調べると、やはり存在するんですね。
私の希望を満たす櫛を取り扱っておられる方が!!
(本当に、インターネットは偉大です)

これをご神縁といわずして、なんというべきか。

浜松、遠江国一宮・小国神社の縁結びのご神木・ひょうの木からなる櫛があることをしりました。

「ひょうの木ってナニ?」
と調べると、これもまた、古事記の逸話になるので割愛しますが、
イスノキのご神木でありました。

現在では、柘植櫛が有名ですが、イスノキも古来から櫛材として有名だそうです。
しかし、現在入手困難であり、希少なイスノキ、すごく心惹かれます。

皇室でも用いられるという、高雅な史実もまた庶民には憧れであります。
しかも、古来から現代に至るまで、多くの人々の崇敬と信仰をあつめるご神木の櫛。
もう、心が萌え萌えです。胸震えました。

さて、浜松で代々続く櫛の職人さん、あえて、ここでは、匠と述べさせていただきます。
かの方が、そのご神木の櫛を扱っておられます。もちろん、国産柘植の櫛もあります。

さっそく、ご連絡して、櫛を2枚頂戴しました。遠方でなければ、浜松まで伺いたかった。
ご自宅では、豊富な櫛の種類を拝見することができるそうです。

上の渋い茶色の櫛が、ご神木の櫛。(初節句祝いの品)
イスノキは、木の色が渋茶なのです。
重厚な雰囲気もあり、いいですよね。

下の櫛は、国産柘植の半月櫛。
(半月櫛は、予定ではなかったのですが、画像を見せていただいたら、
ものすごく好みの形で、一目ぼれし、一緒に購入した次第です。)
右は、櫛ケースです。
(こちらもめでたい赤地に、松竹梅、扇子、手毬、苧環の縁起柄)

ご神木櫛は贈答品なので、感想は不明です。
ただ、大人しく髪の手入れをさせてくれます。

柘植櫛ですが、ちょうど櫛の中央あたりに年輪の中央があり、
木材の中央部分を使われているのがわかりました。

なんといっても、磨きあげが、すごく綺麗で、テカテカぴかぴかと光ってます。
硬い木が、磨かれてこんなに反射するのだと、驚きました。
仕上げ磨き、すごく丁寧なのがわかるのです。

感想は、私は直毛なので、それほどの変化はわかりません。
もう、気分だけなんですけど、気分だけでも、ゆったりしっとりと髪を梳くという動作に満足してます。

なにより惚れ込んだ形の櫛で、髪を梳くと、なんとなくゆとりがでてくるように思えます。

ついでに、適度な刺激になるので、白髪が減るとといいな~~と思ってます。

柘植櫛は、経年の使用で、飴色になるといわれています。
長く付き合って、飴色にして、次代に伝えるようにしたいものです。

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