小國神社御神木の櫛 

マツ@むぎわら戦士

2022年03月27日 04:00

小國神社 御神木 「ひょうの木」 (学名 イスノキ)




イスノキは、「古事記」に登場する櫛「湯津津間櫛」(ゆつつまぐし)の「ゆつ」(神聖)に由来する言葉で
「ユツノキ」・「ユスノキ」・「イスノキ」と言葉が転化したといわれています。


古では、この木は宮中で使われる櫛となる重要な材料にされていました。

名称は、別名に「ひょうの木」「ひょんの木」ともいわれ、

その葉には「まゆ型」の殻(木質化)になる特質があり小さな穴が開きます。
笛のように吹くと「ひょう」という音が出るので「ひょうの実」と呼ばれています。

小國神社の「ひょうの木」の特徴は特異な形状で、木肌がうねり、根本の上部から交わりながら二本の幹に分かれています。

「ひょうの木」にまつわる話には、御祭神「大己貴命」(大国様)も「ひょうの実」を吹いたところ、

その美しい音色に感銘を受けた女神が現れ、契りを結んだという古い言い伝えがあり、

「恋愛」「人間関係」「仕事」など様々な「縁を結ぶ」御神木として信仰されています。



小國神社御神木の櫛「宴」


小國神社御神木の櫛「富岳」




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